RQの9カ月を振り返り、活動を支えてくれた方々へ感謝を伝え、今後の復興のために誰が何を行っていくかを共有するRQシンポジウムが、12月9日(金)、東京・国立オリンピック記念青少年総合センターで開催されました。370名の参加者を得て大盛況となったシンポジウムの速報をお届けします。

東日本大震災 RQシンポジウム
東日本大震災 RQシンポジウム

 

 

【第1部】「RQの成立からこれまで」

■開会挨拶

○RQ市民災害救援センター総本部長 広瀬敏通さん
震災から9カ月目を迎えました。RQの活動は一旦、終わりますが、ボランティアは明日以降も必要です。私たちは長期にわたる支援体制に切り替えて、今後も、被災地の皆さんやボランティアの皆さんとともに活動を続けていきます。震災より1年目を迎える春には新たな活動が現地で花開き、岩手、宮城そして福島に多くの人たちが注がれるような状況をつくっていきたい。今日はその出発点として、これからの活動がどう変わるのかを、活動に関わった方々からのお話を通してご理解いただきたいと思います。
東日本大震災 RQシンポジウム 広瀬敏通

■データで見る、RQの活動

○RQ東京本部/NPO法人日本エコツーリズムセンター 中垣真紀子さん
3月16日の口座開設以来、791件の個人、団体から総額7732万2066円の寄付をいただきました。支出の総額は5831万9138円で、使途の内訳は以下の通りです。残金は、今後の活動資金として使わせていただきます。

食料費
1,026,534
旅費交通費
1,527,215
車両管理費
16,473,864
資材・消耗品費
5,556,708
賃借料
4,596,964
活動支援費
22,052,000
福利厚生費
250,349
被災地直接支援
7,320,420
総合計
58,319,138

参加したボランティアは現地で延べ33,120人。東京本部で3,366人。日本各地のみならず把握しているだけでも世界19カ国からのボランティアに支えられた活動でした。ゴールデンウィークのピーク後、ボランティアの減少が危惧されましたが、説明会の開催やメルマガでの情報発信、ボランティアバスの運行などにより、11月の活動終了まで多くのボランティアを送り出すことができました。
東日本大震災 RQシンポジウム 中垣真紀子

■ボランティアリーダーからの報告

○登米・東北現地本部 新垣亜美さん
各拠点に必要な人員を派遣することも、登米の大きな役割でした。登米内にも多数のチームがあって、参加者の年齢、居住地・国もさまざまでしたが活動はボランティアの自主性で生まれ、分担を決めていきました。生業支援は各拠点に任せ、緊急支援期以降は心の充実をテーマに、子どもゆかたプロジェクト、聞き書き、子どもキャンプ、くりの木広場(遊び場)、カフェ、小学校との交流などを行っています。変化への対応の大切さと重要性を実感した半年でした。
東日本大震災 RQシンポジウム 新垣亜美

○河北VC 塚原俊也さん
夏祭り、思い出写真の洗浄、石巻郡部・尾ノ崎・雄勝での片付け作業、小学校への課外授業など、ボランティアと地元の方に支えられて、活動してきました。9月には台風で浸水した家屋の片付けも手伝いました。今は足湯、芋煮会といった対人支援を行っています。今後は拠点のある大川にちなんでリオ・グランデ(スペイン語で大きな川の意)という名前で、自然体験活動や地域交流の場をつくっていきます。今、中学3年生の子どもたちが成人するまで5年間は、活動を続けたいと思っています。
東日本大震災 RQシンポジウム 塚原俊也

○唐桑VC 星野伸行さん
RQ唐桑では、美しかった鮪立の町を復活させようと頑張っています。漁師の皆さんの多くは家も牡蠣の筏もすべて流されてしまいましたが、筏の再設置作業に取り組んでいます。また、北海道からホタテの稚貝を新たに購入し、耳吊り作業も行っています。来年の3月までには番屋を建設し、多くの方々にこの地を訪問していただけるように皆頑張っていますので、どうぞご支援よろしくお願いします。
東日本大震災 RQシンポジウム 星野伸行

○歌津センター 蜘瀧仙人さん
RQ歌津センターでは、がれきの撤去、物資の運搬配布、大工さんの道具を復旧するお手伝いをしてきました。また、泥だらけになった写真や品物を拾い集め、きれいにしてお返ししたり、展示したり、お風呂屋さんの移設を手伝うなど、日々変わっていく地域の方のニーズに対応する形で活動してきました。伊里前契約会という江戸時代から続く互助組織もあり、地域の皆さんは子どもたちも含め、復興に前向きに取り組んでいます。
東日本大震災 RQシンポジウム 歌津センター 蜘瀧仙人さん

○小泉VC 西村 登さん
気仙沼にはまだ3ヵ所の仮設住宅が残っていますが、12月7日に最後の仮設住宅の選考会があり、今月中に全員が仮設住宅に移ります。RQの中でもいちばん最後にできた小泉VCには、やるべきことがまだまだあるのが現状です。同じ本吉地域に入っている他の10団体や、行政、社協との連携が非常にうまくいっているので、今後も仮設の支援、卯名沢の水仙ロード復活プロジェクト、震災教育のスタディーツアーの実施など、地域の方々と手を取り合って、一緒に進めていきます。
東日本大震災 RQシンポジウム 小泉VC 西村 登さん

○東京本部 八木和美さん
現地に行って泥だしやガレキ撤去をしたり、被災された方と直接交流することに関われない方たちも、説明会の運営、イベントへの出展、ボランティアバス申し込みの受けつけなど、重要なバックヤード的役割を果たしてきました。私たちのために日々差し入れをしてくださる、ボランティアのためのボランティアの方にも数多く、ご協力いただきました。各々が得意分野でリーダーシップを発揮し、刻一刻と変化する状況にあわせて、対応を工夫してこられたのが東京本部だったと思っています。
東日本大震災 RQシンポジウム 東京本部 八木和美さん

○ねおす釜石栗橋ボランティアセンター 斎藤学さん
ねおすは北海道を拠点に自然体験活動や地域づくりをしている団体です。RQとは自然学校のネットワークで繋がり、ゆかたプロジェクトやRQからボランティアを派遣してもらいました。拠点はスタッフの出身地である岩手県釜石市です。長く支援に関わって頂くためにファンづくりが大事と思い、ボランティア作業と観光を組み合わせたツアーも行いました。
目指したいものは、地域の方自身による復興です。地域の若い人が起業し、仕事をつくり、若い人に地域に戻ってもらいたい、という思いを持って支援活動をしています。
東日本大震災 RQシンポジウム ねおす釜石栗橋ボランティアセンター 斎藤学さん

○いわき市@ホールアース自然学校 夫津木学さん
スタッフに出身者がいることから支援先をいわき市に決めて、「つながり」を大切に活動してきました。「元気を炊き出したい」と静岡県内の団体から提供を受けたお茶や名物・富士宮焼きそば、豚汁を炊き出しました。RQと連携して、こどもゆかたプロジェクトで集まった浴衣と甚平を、夏祭りで配布したほか、自然学校の特技を生かし、パンづくりや栃木県でのキャンプを実施。自然体験プログラム参加者との募金活動や、東京でのいわき産野菜の即売会、古民家の保存活動の支援をしてきましたが、活動は進みあぐねています。今後の関わり方を皆さんと考えたいと思っています。
東日本大震災 RQシンポジウム いわき市@ホールアース自然学校 夫津木学さん

○RQ被災地女性支援センター(RQW) 石本めぐみさん
RQWでは「さざほざ(和気あいあい)」というブランドとアトリエを立ち上げました。私たちのビジョンは、被災地の復興において女性が「自らを活かし元気に活躍できること」です。被災地の方が自ら復興に関わっていくような支援をしたいと思っています。活動は5月に登米市の避難所を地元団体や行政と訪れて、物資支援や癒しのイベントをしたことに始まり、6月1日に正式に発足。8月には事務所を構えました。日々、運営に関わっているのは5名ほどなので、ぜひ応援にかけつけてください。

○RQ被災地女性支援センター(RQW) 足立千佳子さん
RQWの「冬の手づくり講座」では、気仙沼、南三陸、登米、石巻など各地の仮設住宅の集会所で編み物講座をしています。本吉のマンボウ、志津川のたこ、気仙沼大島の椿、気仙沼のバラなど、ご当地の特産品を編んでいます。現地のお母さんたちは今でも不安を抱えているので、楽しんで編み物をすることで、不安を払拭し、明日に繋がるといいなと思っています。
東日本大震災 RQシンポジウム RQ被災地女性支援センター(RQW) 足立千佳子さん  石本めぐみさん

■東北現地本部長総括

○東北現地本部長 佐々木豊志さん
会場には被災地でお会いした地元の方々もたくさんいて、とりあえず今日がひと区切りなんだと感じています。9カ月間、皆さん同様、ここまで突っ走ってきました。今、震災を振り返ると、国民全員が「生きる力」を試され、また、ボランティアを通じて生きる力を育んだ人も大勢いたのではないかと感じています。
私自身は、震災当初は登米の体育館にいましたが、今は地域復興に欠かせない雇用を生み出すために、事業をつくろうと動き始めています。宮城で働きたいという県外の方、仕事がない方、情報はいろいろあるのでぜひ、私のところに来てください。一緒に活動しましょう。
東日本大震災 RQシンポジウム 東北現地本部長 佐々木豊志さん

■地域支援へとつながるRQとのきずな

○畠山政則さん(宮城県漁業協同組合 唐桑支所 運営委員長兼組合長)
震災から3日目、生き残った自分の船を見た時に、養殖再開を決めました。仲間が心配でしたが、漁師は海に出ないと目が覚めないと考え、まずは漁具の回収をすることにしました。海に触れるうちにみんなの目つきが変わり、徐々に漁師本来の顔に戻っていきました。震災後に仕込んだカキは、今、すごい勢いで成長しています。来年3月にはホタテやワカメも一緒に水揚げできそうなので、ぜひお越しください。今後もよそを引っ張るくらいの勢いでがんばっていきます。
東日本大震災 RQシンポジウム 畠山政則さん(宮城県漁業協同組合 唐桑支所 運営委員長兼組合長)

○佐藤勝衛さん(登米市米川7区区長 米川振興会会長)
米川地域は災害発生後、6日間で生活インフラも復旧したので避難所は解散し、その後は地域振興会として南三陸町や気仙沼市への救援活動を行ってきました。RQの皆さんは震災後10日も経たないうちに、避難所にもなっていた旧鱒淵小学校体育館に前線基地を設け、支援活動を始めました。
当初、地域住民は「RQって何だろう」と、その活動を理解できませんでしたが、旧鱒淵小学校避難所に南三陸町から被災者を迎え、地域住民が参加してRQの皆さんと一緒に支援活動を始めたことによって、信頼関係が築かれていきました。
今、被災地は復旧から復興へと向かっていますが、そのハードルはあまりにも高い。米川地域振興会としては今後もRQの皆さんや地域住民と力を合わせて、一日も早い復興のために努力していくつもりです。
東日本大震災 RQシンポジウム 佐藤勝衛さん(登米市米川7区区長 米川振興会会長)

○牧野 駿さん(南三陸町歌津町元町長)
歌津は気仙沼と石巻のほぼ中間に位置する町です。約400世帯のうち264軒が流され、残念ながら、町の大事な財産がすべて流されました。約700名の避難した歌津中学校で、中心になって活動したのが元禄時代から続く伊里前契約会で、RQさんも契約会と一緒になって支援をしてくれました。もっともっと歌津の復興を手伝いたいと、歌津に住民票を移してくれた方もいて、頭が下がる思いでいます。これからも、歌津の住民にご支援いただけますよう、よろしくお願いします。
東日本大震災 RQシンポジウム 牧野 駿さん(南三陸町歌津町元町長)

■地域・被災地リーダーの声(7名の挨拶)

○小野寺寛一さん(登米市米川第9区区長)
廃校となっていた鱒淵小学校は、RQの方々、そして志津川から避難されて来た方々によって、命が吹き込まれ、光が点り、素晴らしい活動が展開されました。
私は「よい人・よい村・よい出会い」をキャッチフレーズにしています。よい人が、よい村に来て、よい出会いがある。それが今後につながっていくと思います。RQとの出会いは地域にとって新しい刺激になっています。これからも一緒に活動していきましょう。
東日本大震災 RQシンポジウム 小野寺寛一さん(登米市米川第9区区長)

○源 敏一さん(もらい湯まとめ役、鱒淵振興会事務局)
隣町(登米)くらいはしっかり機能していないと、被災された方は買い物にも行けない。そんな思いもあって、(津波被害を受けた)被災地の方へはなかなか足を運ぶことができず、悶々とするなかで思いついたのが、ボランティアの人たちを支える「ボランティアのためのボランティア」です。そうすれば、間接的に被災地のためにボランティアをやることになるんじゃないかと思って「もらい湯」を始めました。
東日本大震災 RQシンポジウム 源 敏一さん(もらい湯まとめ役、鱒淵振興会事務局)

○佐藤徳郎さん(中瀬町行政区長)
鱒淵小学校で避難生活を始めて最初の1週間くらいは、RQのことを「この団体は何なんだべな」と思っていましたが、徐々によい関係を築いてきました。
RQさんは早めに「物資の支援」から「対人支援」に移っていきました。物資支援は一時的なものですが、人と人の交流というのは、生きている限り続きます。こんな素晴らしいことはないでしょう。新しくできた人間関係は、これから復興への道のりのなかで、大きな財産になるだろうと思っています。
東日本大震災 RQシンポジウム 佐藤徳郎さん(中瀬町行政区長)

○阿部正一さん(小泉社協)
今回、強く感じたのは「人と人のつながり」の大切さです。当初は支援する側の顔がわからないため、被災者のなかには「物資は本当にタダなのか」「善意なのか」という疑いもありました。神戸で震災を経験した荒井さん(ひまわりおじさん)からは「明日からは次の段階、生活のことを考えなきゃダメですよ」と声をかけられ、震災経験から色々学びました。やはり常日頃から「人とのつながり」を大事にしなければ、ということを感じています。
東日本大震災 RQシンポジウム 阿部正一さん(小泉社協)

○千葉正海さん(伊里前契約会会長)
この会場でオレンジ色にグリーンの文字の「RQ」を見た瞬間、胸がキュンと来ました。今日のことを地域で話したら、じいちゃんもばあちゃんも、みんな「RQの人にありがとうっていっといてくれよ」といいました。RQは、生きる勇気を与えてくれました。何をどうしたらいいのかという状況のなかで、広瀬さんや佐々木さんにいろいろ教えられ、ここにいる牧野さんや小野寺さんの協力を得て、事故なく伊里前地区の人たちを仮設住宅に移すことができました。ありがとうございました。
東日本大震災 RQシンポジウム 千葉正海さん(伊里前契約会会長)

○小野寺弘司さん(三嶋神社責任総代)
3月11日の2時46分、私も自宅で津波に遭いました。まずはおばあちゃんたちに「すぐに逃げてください」と伝えてから海岸に行き、自分の船の綱を切り、高台に逃げました。夕方になると、暗くなり、寒さも増して……。軽トラ2台くらいに杉の木を載せて運び、11日の晩はその火で暖を取りましたが、食べるものもありません。そのうちにRQさんと付き合い始まり、いろいろ勉強になることを教えていただきました。ありがとうございました。
東日本大震災 RQシンポジウム 小野寺弘司さん(三嶋神社責任総代)

○紫桃隆洋さん(河北・大川小学校父兄、消防団員)
石巻の旧河北町、大川地区から来ました。大川小学校の子どもたちはまだ4名が不明です。私も3人の子どものうち、いちばん下の子が津波で流されてしまい、何も考えられなくなっていましたが、子どもたちに笑顔を取り戻させてくれたのがボランティアの皆さんです。その笑顔を見て、私たちにも復興の灯りが見え、半歩でも一歩でも前に行きたいと思っています。みなさん本当にありがとうございました。そしてこれからも子どもたちへの支援、援助、よろしくお願いします。
東日本大震災 RQシンポジウム 紫桃隆洋さん(河北・大川小学校父兄、消防団員)

■非公募基金会発展フォーラム セレモニー

非公募基金会発展フォーラムは中国の民間財団。RQなどに対して多額の支援金をお送りいただきました。その感謝のセレモニーを行いました。

○日中市民社会ネットワーク(CSnet)代表 李妍焱(リ・ヤンヤン)さん
私たち日中市民社会ネットワークは震災直後から、中国のNGOネットワークに情報発信してきました。中国のNGOはすぐに募金活動を開始し、「非公募基金会発展フォーラム」ではいち早く1775万円を集めてくれました。そして厳しい外貨規制の中、2カ月にわたる審査を突破し、史上初めて中国の民間財団が、日本の民間NPOに対して正式に送金することができました。
12月14日には「日中災害支援市民交流フォーラム」を開催します。RQの皆さんにもお話をいただきます。日中民間の草の根交流の機会はすごく少ないので、皆さんにもっと知ってほしいと思っております。
○高木幹夫RQ代表から宋慶華さんに感謝状と記念品を贈呈
○宋慶華さん(コミュニティ・アクション代表)
中国には「自分が大それたことをやっていないときにご褒美をもらってはいけない」という古い諺があります。感謝状と記念品をいただいた私は、非公募基金会発展フォーラムの代表ではありませんが、私たちがやったことは、自分の家族のために何かをしたいというのと同じ気持ちでしたので、誰が代表であろうと関係なく、わざわざありがとうと言っていただくことではないと思っています。シンポジウムのここまでのお話を聞いて、RQが被災地の皆さんの財産になっているという話にとても感動しました。こちらこそ、ありがとうございました。
東日本大震災 RQシンポジウム 日中市民社会ネットワーク(CSnet)代表 李妍焱(リ・ヤンヤン)さん 宋慶華さん(コミュニティ・アクション代表)

 

【休憩】

東日本大震災 RQシンポジウム ボラ飯
白菜と油揚げの混ぜごはんのボラ飯

東日本大震災 RQシンポジウム 源 敏一さん
源 敏一さんが踊りを披露

 

 

【第2部】中長期の復興支援に取り組む

■新RQ組織と社団RQ災害教育センター

○RQ市民災害救援センター総本部長 広瀬敏通さん
RQの拠点は岩手県と福島県を加えると現在7カ所あり、今それぞれが独自の展開をしようとしています。皆さんもどうぞ、自由にRQという名前を使ってください。
今後もしかすると、東海で地震が起きるかもしれない。南海や北海道で災害が起きるかもしれません。そんな時、自らがレスキュー=RQという名前を使って動き発信してください。そこに必ず仲間が駆けつけるはずです。
こうした活動を応援するための全国組織として、私達は12月7日に一般社団法人RQ災害教育センターを発足しました。一般社団法人RQ災害教育センターは、被災地支援を続ける新たなRQをバックアップするとともに、現場で学ぶ災害教育の普及を目指しています。
ボランティアや訪問者の皆さんが、被災地や被災者の窮状に接したことで抱く、この状況を何とか変えたいという貢献の感情を、人格的な成長の資源として捉え教育体系に位置付け、今後もあくまで現場にこだわっていきます。
ボランティアとしてではなく修学旅行で被災地を訪れたっていい。被災地を直接見て、被災者の声を直接聞いてみる。それが必ず自身を成長させる源になると考えています。
RQはこれからも前向きな心で、現地の人と手を組み、様々な地域支援を行っていきます。皆さんには引き続き、RQのメルマガやホームページから情報をキャッチして、参加していただきたい。よろしくお願いします。
東日本大震災 RQシンポジウム RQ市民災害救援センター総本部長 広瀬敏通さん

■RQ登米(仮称)の考える復興支援のあり方

○登米・東北現地本部 浦田紗智さん
RQの活動は、一人ひとりが自分で考え、行動することから始まりました。一人ではできないことも、みんなが力を合わせることで実現してきたように、ボランティアの個々のパワーがRQを支えてきました。
地域の方とともに活動をしていくなかで、地域のパワーの大きさも知りました。今後は地域のパワーを活かしつつ、人や自然、文化をつないでいけるような支援をしていきたいと考えています。地域に根差した「結いっこ」という助け合いの精神は、復興支援だけでなく、これからの新しい日本をつくっていくヒントになっていくのではないか。そう思います。
東日本大震災 RQシンポジウム 登米・東北現地本部 浦田紗智さん

■ディスカッション「ボランティアと新RQと地域との関わり方」

コーディネーター:広瀬敏道RQ総本部長
パネリスト:佐藤勝衛氏、畠山政則氏、牧野駿氏、各リーダー(浦田紗智さん、新垣亜美さん、星野伸行さん、塚原俊也さん、西村登さん、蜘瀧仙人さん、八木和美さん、斉藤学さん、夫津木学さん)、佐々木豊東北現地本部長

○佐藤:被災地の再生には、まず漁業や農業など、地域に元々あった「産業をしっかり立て直す」ことが必要です。これからも、動けるあいだは社会貢献を続けていきたいです。

○畠山:RQは失意のどん底にいた我々に、外部から生きる希望を与えてくれた「救世主」でした。これからも「地域住民と一体化」し、地域に溶け込んだ活動の継続を期待したい。今後、我々も社会から受けた支援に対し何らかの形で恩返ししていきたいです。

○牧野氏:9カ月の間、歌津で復興のお手伝いをしてきましたが、10年後には伊里前の町も大きく変化していると思います。10年後には、RQの皆さんを仙人の姿で迎えたいです。

○浦田:色々な色を持ち活動しているRQの「独自性」を維持しながら、活動を継続して欲しい。ただ現地に遊びに来てもらうだけでも、ボランティアが現地にとっては大きなエネルギーになっている。これからも、RQを通して出会った人や得た経験、地域の人や自然や文化とつながっていきたいです。

○新垣:被災地のことを考え続けることは、結局は自分がどうしていくのかを考え続けることです。これまでに何度も「被災地以外で出来ることは何ですか?」と質問を受けてきました。たとえば直接的に被災地の支援にならなくても、関連する資格を取得して「有事にすぐに動ける人」になる、など少し考え方を変えれば、出来ることや自分の選択肢が広がります。

○星野:被災地の再生には、唐桑の畠山政則氏のような「人望のある強力なリーダーシップ」が不可欠です。

○塚原:子どもに関わる活動も多いRQは、「未来をつくる拠点」です。次に自然災害が発生した場合に必要となる救援技術習得の備えとしても、また森林資源と生きものの共生を踏まえなくてはならない日本のエネルギー問題の未来を考えても、自分自身は将来的に「木こりと猟師」になっているのではないかと思っています。

○西村:RQは私にとって「現在の日常」です。

○蜘瀧:RQによって第三の人生が、名前も変えました。10年後、歌津が高台移転を実現し、復興が確かな歩みを始め、今の子どもたちが大人になった時には、山伏の修行に入りたいと考えているます。そして大自然と修行、祈りを持って暮らしたいと願っています。

○八木:被災地の再生には「忘れないこと」が大事。日常生活に戻っても関心を持ち続ける努力が必要です。そして、私自身はこれからも人と人、人と自然をつなぐ人でありたいです。

○斉藤:被災地の再生には、地域の産業をもう一回つくっていくための「地域支援の再構築」が必要です。

○夫津木:現地に入っていちばん重要だと感じたことは、とにかく「想いを行動に移す」ことでした。きれいな答えよりも行動に移す、というRQの姿勢を今後も貫き通していただきたい。RQは、のべ約3万7千人のボランティアが活動に参加したという、ボランティアという概念からすると非常に驚きの団体です。自然学校は自分自身にとっても、社会にとっても、まだまだ必要であると改めて実感しています。

○佐々木:「RQとは何か」と深く考え抜いて、そして、とにかく行動を起こしていきました。私はこれまで15年間、経済に翻弄されない生き方を目指して、くりこま自然学校は規模を拡大しない方針で運営してきました。しかし、今回考えが大きく変わりました。地域を元気にするためにも、現在、200人を超える規模の県内外からの雇用を生み出す事業を創る準備に奔走しています。

○広瀬:町を立て直すためには後継者が非常に重要です。そういう人たちの一人にRQの人たちがなってくれたら非常にありがたい。これからは、今日登壇してくださった方々だけではなく、RQに参加した皆さん全員が一緒につくっていくのです、それがRQであり、RQらしさであると思います。ぜひとも一緒になってつくっていっていただきたい。私たちは3月11日の震災を絶望とは捉えずに、そこが新しい希望の出発点だと捉えていきたいと心から思っています。
東日本大震災 RQシンポジウム ディスカッション

■閉会挨拶

○高木幹夫さん(RQ市民災害救援センター 代表/株式会社日能研 代表)
今日、皆さんのお話を聞いていて改めて強く感じたのは、RQという言葉の持つ意味が、誰かひとりのものではなく、それぞれの皆さん自らの言葉になっているということです。運動体から運営体に変わりますが、RQは終わりません。これからは、しっかり地に足をつけて、明日も明後日も、そして1年先、5年先、10年先を考え、思って、それを実行していく動きになります。未来を共に作る仲間として、皆さんの協力をお願いいたします。
東日本大震災 RQシンポジウム 高木幹夫さん(RQ市民災害救援センター 代表/株式会社日能研 代表)

 

>12/9 RQシンポジウム 写真ギャラリーを見る

 

RQシンポジウム
開催日:12月9日(金)
開場:14:30
開演:15:00(20:30終了)
場所:東京代々木・国立オリンピック記念青少年総合センター
国際交流棟 レセプションルーム
東京都渋谷区代々木神園町3−1 >地図
参加費:無料

 
>12/9「RQの9カ月」RQシンポジウム詳細(pdf)
>12/9 RQシンポジウム告知
>6/30 RQシンポジウム速報
>6/30 RQシンポジウム詳細

このエントリーをはてなブックマークに追加
Post to Google Buzz