全身が、緑色に染まりそうな みどり豊かな山あいを車で抜け、
右へ左へと幾つかのカーブを曲がると、先ほどまで美しかった
木々の葉っぱが、土埃をかぶり薄ヨゴレた感じに変わって来ました。
  
私たちの車が、路肩に寄ると前方よりトラックが数台、
救援用のゴミ収集車1台とすれちがう。
車の往来が激しいので 葉っぱがヨゴレていた事に、この時 気づきました。
 
しばらくして、下り坂に差し掛かる頃、ふと 前方に目をやると
優しいエメラルドグリーンの まっ平らな海が見えてきました。
 
だがしかし、左右に目を移すと・・・
 
垂直に突き刺さった車。
何かしらの鉄の塊。
船と車が、押し黙って道路の脇に並んでいる。


全てが目を疑う事ばかり。
そしてこれが、現実。
 
小泉小中学校は、これより高台にある白い立派な建物。
体育館横の駐車場の片隅に設置された「ひまわりサロン」は
被災者の方に「ほっこり」して頂く場所です。
 
昨日、今日の二日間で沢山の方々のお話を伺い、
更なる現実を耳にし、TVでは映し出されない過酷な現状を知り、
胸の痛むことしきり・・・
 
昨日は、被災された方お二人が海岸近くまで
連れて行って下さいましたが、あまりの辛さに号泣しながら
彼らの後をついていきました。
 
そして、
 「TVで見ているだけでは、ここの全ては、わがんねぇさ。
  ここさ来てみて初めて わかっことも あんだ」
と呟いておられました。
 
被災後初めて来たと言って、線路の上まで案内して頂きましたが、
線路はサビつき、そこで過去(3.11)という時間が完全にストップしていました。
「すみません。辛い場所に連れて来て頂いて」
と言うと、
「なんも、なんも。気にすっごと ないがら」
と明るく答えられ、また涙。

本日は、5歳と4歳のお孫さんと夕方頃遊びに来られていた女性と
「孫談義」にハナが咲き、
そうして、そのあとポツリ、ポツリと胸の内を語られましたが、
これは、私の胸の奥に仕舞っておくことします。
 
帰る時に「私の電話番号はね」と、あちらから連絡先を教えて下さり、
これからは気仙沼と京都(私の住まいです)との交流が、
始まるワケで思いもかけない嬉しい「ご縁」を得た、ひまわり最終日でした。

 
(by 登米ボラ kayoぴかちゅう)

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