ヨーロッパの国々はアジアが危険だと言い、アジアでは日本が危険だと言い、日本では東日本が危険だと言い、東日本では東北が危険だと言い、東北では福島、宮城、岩手が危険だと言い、福島、宮城、岩手では福島原発30kmが危険だと言う。

 

「危ない」という声には、あたかもそこで人々がパニックを起して逃げ惑っているかのようなイメージとともに語られます。

でも、現実には日常の暮らしの営みと津波被災地域があり、被災した人々がいて、石巻以北のRQ宮城の活動エリアでは少なくとも原発の放射能は話題に上ることはめったにありません。

話題と言えば『ボランティアが少ないのは放射能の風評被害が大きいね』という話しがよくでます。

 

 

連休を前にRQでは、RQ災害コーディネーターの研修を栗原市の国立花山青少年の家を会場に実施しました。

RQの拠点が東京本部、登米現地本部、気仙沼唐桑VC、小泉、歌津VC、石巻河北VCと増え、それぞれに総務機能や調整機能があって、コーディネーターたちの活躍する場が増えてきました。

そこで、「災害ボランティアとは」「被災地と被災者への配慮と理解」「リスクマネジメント」「活動のスキル」「ボランティアマネジメント」の各科目を1泊2日で19名の講師陣、受講者で行いました。

3月14日の活動開始以来、走りながら災害救援の運動体として様々な機能を実に多彩に作ってきたRQですが、5月を前に多くの課題を共有しつつ、より強力なチーム体制を作るための研修でした。

 

とくに現場の中核として動いているリーダーたちを研修に引っこ抜くのが大変だと思っていましたが、蓋を開けたらどこのセクションでもうまく引き継ぎをして参加してくれました。

災害ボランティアのチームはいつでもどんなときでも融通無碍に対応できる柔軟さがあります。

この研修で交わされたキーワードには、「臨機応変」「即断即決」「ポジティブシンキング」「現場力」「つなぐ力」「笑顔と挨拶」「プログラムにする発想」「理解と受容」などなど。

 

RQは日常的に組織化してきたメンバーではなく、各地から個々バラバラに来た寄せ集め集団です。

青写真もなく事業計画もない混乱した状況下で、ひとつの指揮系統でもなかったのに、各所でみんなが意見を出し合って作ってきたいろんな機能が、総体としてまとまりを持ってしまう稀有な運動体が現出しました。

 

この中軸には日本エコツーリズムセンターや日本環境教育フォーラムで長年、ともに仕事して来た自然学校の仲間たちの強い絆があったことは間違いないし、その信頼関係が原動力であったことは誰も否定しないでしょう。

とすれば、日本中で、世界中で、市民たちの前向きな信頼で築かれた運動が存在し続けさえすれば、災害時には別の生き物のような強い運動体が出来るという仮説も言える気がします。

 

「支援過疎地」の石巻以北のエリアで、これまでボランティア不足に頭を抱えてきたRQですが、連休にやっとそれなりの応援が得られる見込みになってきました。

連休後も継続的な支援チームに続々入ってもらって、細やかなニーズのケアからシンプルな片付け作業まで、RQらしい多彩多様な支援のスタイルを崩さずにいきます。

 

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