4/28のRQボランティア報告会より・その2につづき、広瀬敏通が答えます。

 

Q26:      「自己完結、自立」ってどういうことでしょうか。

 

広瀬  自己完結、自立。これは基本的な考え方です。別に難しいことでも強制でも、怖い言葉でもありません。
 ボランティアというのは志願者ですから「自分のことは自分でまかなえますよ」っていう約束事が前提としてあるんです。「だれかが責任取ってくれるだろう、誰かがなんとかしてくれるだろう」というのはボランティアではありません。
 
 ボランティアに参加するのに、着の身着のままでも、ビーチサンダルでも構いません。ビーチサンダルでもできる仕事はたくさんあります。外で瓦礫を片付けるだけが仕事じゃないんです。体育館の中で物資を仕分けしたり、みんなのごはんを作ったり掃除をしたり、いろんな仕事があるんですよ。それから隣の避難所行ってそういうお手伝いをしたり、水を運んだりは、ビーチサンダルでいいんです。問題ありません。
 
 ただ、長靴って言ってるのは、そういう作業の場があるんです。でも、それはその作業の場で必要なだけで、場が異なれば違うものが必要になるし、不要なものになるんです。それはよく理解してください。ビーチサンダルしかなくて、でも、長靴の仕事がしたいんです、ということだったら、長靴はお貸しします。
 
 気楽に参加していただいていいんですが、基本的な考え方として、自己完結、自立ということを意識して活動してください。

 

 

Q27:    自分がボランティアに行って迷惑にならないか心配です。また、ボランティア活動に対する理解が得られていないのではないかと考えることがあります。

 

広瀬  ボランティア、特に「災害ボランティア」という言葉が、阪神・淡路大震災がボランティア元年と言われながらも、日本ではまだよく理解されていないんですよね。
 一般のボランティアは、市民活動の中でだいぶ認知されて来てるんですが、「災害ボランティア」っていうのは特殊な技能をもってる人たちと考えられたりとか。とくになんかこんな風に無精髭をはやしてる人たちとか、色眼鏡で見られやすいのです(笑)。

 

 でも、これまでの報告であるように、ごく普通の人が普通の感覚できてくれてるのが実態ですから、災害ボランティアに対して色眼鏡をもっていただくのはやめてほしいし、それよりもなお、自分がボランティアに行くのが迷惑なんじゃないか?そういうことは、まったくないんです。
 力のない人でもできることはいっぱいある。若くなくてもできることはいっぱいある。中学生、高校生でもできることがある(注:15歳以下は原則として保護者の同伴が必要です)。全員が瓦礫をかたづける訳ではありません。自分のペース、自分の状況にあわせた活動はいっぱい作って来たので、それは現地で選べます。迷惑になるなんてことはまったくありません。

 

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Q28:    RQでのボランティア活動の特徴はなんですか?

 

広瀬  基本的にはボランティアと呼ばれる人たちは、社会福祉協議会の運営するボランティアセンターなどの指揮のもと、指示されたことをやっていく形です。
 
 RQで行っているボランティアの形は東北の被災地全体の中では非常に珍しいと思います。一言でどんなことをやってるのかを言えないくらい多彩なことをやっています。これだけ多彩なことをやるって、実は大変なんです。勝手にやる訳ではなく、例えば、ものを必要とするのであれば、そのものを準備しなくちゃいけないとか、いろんな方々の承認を得なきゃいけない場合は、調整が必要なんですね。それらの調整を個々のボランティアが、自分の手足を使って一生懸命やってくれてきたのがRQなんですね。

 

 なぜRQのボランティアが他の一般的なボランティアと言われる方々と違う動きをしているのかというと、やってる人は他のボランティアの方と中身は全然変わりません。違いは、RQ自体は、やることそのものに特に制約をもたせていないことです。
 
 ボランティアの人たちが自分で必要だと思うことについて、アンテナを自分ではることができて、その自分のアンテナにひっかかってきたことを、仲間に相談して、それを実現するためのステップを(自主的に)踏んでくれる。それが多様で多彩なRQの活動につながっています。

 

 

Q29:    現地の方からは、ボランティアに対する理解が得られていますか?

 

広瀬  ボランティアという言葉はむしろ怪しい響きがあるわけです。わざわざ身銭を切ってこんなところにやってくるだけで怪しいのに、その上モノをタダでもってきてくれるとかって、実に怪しいことなんですよ。
 それが、同時によそ者に対する警戒感も混ざって、この前の中越でもそうでしたが、ボランティアの受入を拒否するっていう地区も現実にまだまだあるわけです。
 
 ただ、RQの場合はその中に無理矢理入ってくなんてことはしないで、顔をつなげるっていう信頼関係を築くんです。例えば物資を持ってくのでも「物資を持ってきました?」でボンとおいてくるんじゃなくて、そこで必ずおしゃべりをするってルールがみんなの中に広がっていった。

 

 一つ特記すべきは、被災者の方々にとっては、ボランティアってどんな人かわかりませんよね。なのに、やって来た人たちにもてなしをしようとしてくれるんですよ。
 被災者の方々がお茶を入れてくれたり、被災者の方が自分のなけなしの魚を「これお土産にもってけ」ってお土産をもたせてくれたりします。

 

 そういうのって、被災された方と自分の状況を比べると被災された方より自分の方がずっと恵まれているので、もらうべきじゃない、って意識が働くんですが、次第次第にRQではもらうようになっていきました。なぜかというと、それをもらうことによって、あるいはもてなしを受けることによって、被災者の方との対等の人間関係。被災する前と同じ人間関係が生まれてるわけです。
 それを大事に考えて、RQのボランティアっていうのは他のボランティアと比べると、人懐っこい人たちかもしれないですね。
 
 
>その4・激白!総務

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