このレポートはRQでボランティア活動に参加されたつるさんが、ご自宅に戻られてから丁寧にまとめて下さった「東日本大震災 震災ボラ・イラスト集(配布版) 2011年・悲しみの光景と絆 「つるさん」と「ボラ仲間」がみた被災地」のイラストとそれに添えられたつるさん自身の手になる解説を、つるさんの許可を得て編集を加えずそのまま掲載するものです。
※すべてのイラスト・文章の著作権はつるさんに帰属します。一切の転載・転用は固くお断りします。

イラスト・文:(つるさん)こと 鶴木賢司 

 

いつも心にとめ、願うこと......
東日本大震災で犠牲になられた人々のご冥福をお祈りします。行方不明の方々が一日も早く戻られますこと祈っています。津波に暮らしを奪われた人々が悲しみと苦しみを乗り越え、復興へと歩まれること心から願っています。寒さ厳しい東北の冬、仮設住宅で過ごされる皆さんの毎日が、暖かく平穏でありますよう祈っています。はかり知れぬつらさを胸に秘めながら、明るく優しくそして逞しくもある笑顔で接して頂いた三陸の
皆さんに、再びお会いできますこと願っています。汗を流し力を合わせともに活動した素晴らしきボランティア仲間の皆さんが、これからも元気でご活躍されますよう祈っています、いつかお会いできる日を楽しみにしています。
........そして、すべての人が幸せでありますように.....

はじめに

このイラスト集は、震災ボランティアの一員だった「つるさん」が描いた。3月11日に発生した東日本大震災の被害は想像を絶する、なかでも巨大津波に襲われた三陸沿岸の惨状は、信じがたいものだった。文字どおり一木一草残さず奪われ、生活すべてが破壊され、ぶあつく堆積した泥土の下に人々の暮らしが埋っていた。

活動を終えた「つるさん」は、目にした光景をイラストに描きはじめた。そして、親しいボラ仲間から写真提供を受け、これもイラストにした。ここに掲載するのは被災地の姿、活動するボランティアたち、復興へと歩き出す人たちを描いた27枚である。タイトルは「2011年・悲しみの光景と絆」とした。
「つるさん」が見た光景は、あまりに悲しいものだった。そして、活動で感じとることができた人と人の絆、人の善意のありがたさ、これを表している。

もとよりイラスト素人の「つるさん」が描いた絵である、上手なはずもなく下手クソである。しかし、光景を刻むように一枚一枚、懸命に描いた。少しでも被災地の姿や、復興への動きが伝われば幸いである。

震災発生、そのとき...

 2011年3月11日、14時46分18秒、M9.0の巨大地震が発生した。そのとき、「つるさん」は「お遍路さん」だった、四国の遍路道を歩いていた。室戸岬の北西、約30km、高知県安芸郡安田町、海抜470mにある第27番札所「神峰寺」を参拝しているころである。揺れは感じなかった、震災発生を知らなかった。そして、下山の途中サイレンが鳴り響き、その後の防災無線で「津波警報発令」を知る。その夜、宿で見た震災と津波被害の大きさは、驚愕としか表現できないものだった。

震災発生、その後...

目を覆いたくなる惨状、原発事故、このまま「お遍路」を継続すべきか「つるさん」は迷った。居ても立ってもいられない焦燥感である。しかし、救助活動と緊急援助が進むなか、なんの特技も技能も持たない素人に出る幕はない。そこで、しばらくお遍路を続け、そのあとボランティア(以下ボラ)活動への参加を模索しようときめ、翌日も「大津波警報」が発令されている土佐湾沿いの遍路道を歩いた。

3月16日に遍路を中断、須崎市から静岡の自宅に戻った。すでにボラ募集は限定的ながらはじまっていた。しかし、その募集要項・条件に「つるさん」は該当しない、問い合わせても回答は厳しいものであった。ネット上で、一般ボラが入ることができるのは1ヶ月先になりそう、と語られていた。しかし、自宅でジッと待つのは、遍路道を歩くよりはるかにつらい。やむなく四国にもどり、3月22日から遍路道を再び歩きはじめた。4月18日、最後の第88番大窪寺に到着、翌19日に高野山奥之院を参拝、合計44日間、距離1200キロの歩き遍路は終わった。

帰宅後、直ちにボラ情報あつめに着手。この時点で、被災地の社会福祉協議会(以下、社協)ボランティアセンターが開設されつつあった。ただ、条件は限定され「つるさん」が行ける被災地がない。困りはてたところに、旅行社「地球の歩き方」企画、トップツアー催行5月13日出発、2泊5日の震災ボラツアーが見つかり、迷うことなく申し込んだ。続いて、静岡県社協が支援する岩手県山田町への第6次ボラ隊の募集開始を待ち、これにも応募した。こちらは定員30名に3倍を超える応募者があり、さいわい抽選で選ばれ5月21日から1週間の派遣がきまった。

これに加え、一般個人ボランティアを受け入れる団体をさがした。そして、遠野市の「まごころネット」と、登米市に東北本部をおく「RQ市民災害救援センター」がヒット、これをウォッチしはじめた。5月連休の参加者は多い、時間に自由がきく「つるさん」は、参加するなら人手が不足する時期と考えていた。5月13日のボラ・ツアー出発までの間、遍路記録を整理しながら、ボラ保険への加入手続き、破傷風の予防接種、必要装備の買いそろえなどの準備を進めた。

<続く>

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