こんにちは。明日はRQの一周年シンポジウムですね。今朝のラジオでも「震災から一年」という言葉が何度も聴こえてきました。「あれから一年経つのだ・・・」この一年が、とても特別な一年だった方が多いのではないでしょうか?私もその一人です。ボランティアという活動を通して、多くの方と知り合い、自分の世界が広がりました。でも、自分の無力さも、今まで疑うことなく当たり前だと思っていた人間の生活が、とてももろく危ういものであることも知りました。

 

さて、私達聞き書きチームは、2月の第一週に大雪の交通障害を理由に活動をキャンセルしました。しかし、なぜか金曜日の夜に雪が降るんです。土曜日は晴れるんですが・・・。今回は、全員が何度も現地入りしているメンバーだったこともあり、雪のことを話題にすることもなく一人が新宿から、私は東京駅から深夜バスに乗り込みました。私は一度、高速道路が一部通行止めで下道を走り、予定より30分遅れで仙台に着いた事があります。だから、まあ、今回もそんな感じかな!?くらいの覚悟はしていました。案の定、「白河-白石間が通行止めのため、下道に下ります。少し到着予定時間が変わると思います」というアナウンスが入り、そこで私は眠ってしまいました。起きて時計を見ると、朝の5時。カーテン越しの景色は渋滞の高速道路。一度下りたバスがまた高速に戻って渋滞しているのだと早合点した私は、もう一人のメンバーに「仙台予定時刻到着は無理そう」とメールをしました。すると、彼女も「私は那須からほとんど進んでない」と返事。慌ててメガネをかけて、周りをキョロキョロすると、私も那須からほとんど動いていないことがわかりました。唖然!!那須で3時間も立ち往生していたんですね。メールをやりとりして、仙台から合流するメンバーには自宅待機してもらい、お約束をしていたOさんとCさんには、事情を説明するお電話をして、待っていただけるかどうかの確認をしました。他にお約束があったら申し分けないですからね。結局、私が仙台に着いたのは11時近くになっていました。仙台で合流してくれるオリさんの車の中でそれぞれ食事をとり、お約束より3時間遅れてOさんのお店に着きました。Oさんは、気仙沼線の蔵内という駅の近くの国道沿いにコンテナでお店を再開していらっしゃいます。私達は、お店から少し離れたところにある別のコンテナでコタツに入ってお話をうかがいました。下書きをお渡しすると、中に挿入されている写真をご覧になり、そこからパーっと自然にお話が始まりました。前回の記録にはない、新しいエピソードがどんどん出てきて、メモを取る私も必死!うれしい悲鳴でした。
お話の途中でもお店にお客さんがいらっしゃると、Oさんは出て行かれます。そして、戻ってくると、また次の話題。
普通中座されると勢いが落ちるのですが、この日は不思議と違和感なく、お話に花が咲きました。
途中から、いつもお店のお手伝いをしているフミちゃんも合流して、話は盛り上がる盛り上がる♪♪
散々お待たせした上、御商売のお邪魔をしているので、申し訳ないと感じるはずなのに、Oさんの明るい調子に本当に楽しく時間を過ごさせていただきました。
帰りには、この春に採れたわかめを分けてくださいました。
本当にありがとうございました。
Oさんのお店からは、国道を挟んですぐ海です。手前に松の茂った小島があるのですが、津波で松は流され、今はおわんを伏せたような島だけが残る状態です。

さあ、Oさんのところを失礼して、次はやはり2時間遅れでお待たせしてしまった、歌津のCさんへ完成版のお届けにうかがいました。私が担当した完成版、直接ご本人にお渡しするのは、ちょっと照れくさかったのですが、ゆっくりページをめくり、写真や図を眺め、行きつ戻りつ読んでくださいました。Cさんはとても奥様と仲が良くて、いつも奥様も一緒に参加してくださっていたので、奥様のお話も、それとわかる工夫をして盛り込ませていただいたんですが、Cさんは、奥様のお話のページを指でなぞるように読んで、大きくうなずいて「そうだなぁ」と一言。その一言に、合格点をいただけたような気持ちでホッとしました。
ここでは奥様手作りのお料理が・・・。私達が遅れて食事もとれていないのではないか?と心配してくださっていたそうです。ここでいただいた、お料理は、別に『メモっこレシピ』でアップしていますので、ご覧ください。
おいしかったですよ~~~!Cさんは「女房は、無免許の調理師だから・・」とこれまた絶賛のお言葉。
働き者で料理上手の奥様、私もそうありたいと思いました。
Oさんにいただいた、わかめで、早速わかめの茎の佃煮を煮ています。今夜が楽しみです!

 

この後、志津川のSさんへ下書き原稿をお届けして(お忙しい方なので玄関先でちょっとお話しか出来ませんでしたが)、今回の日程は終了です。
2時間遅れでの終了でしたが、活動日は晴天に恵まれ、暖かく、無事に活動することができました。

 

冒頭に書いたように、震災から一年。仮設での生活がそれなりに落ち着いてきたかに見える現地ですが、
仮設から次の段階への道のりは険しく難題が多いと聞きます。
まだまだ、何も終わっていない・・・。
私達は、聞き書きを通じて、皆さんから優しさや笑顔をたくさんいただいています。
まだ、完成版をお渡しできていない方々へも、一日も早く完成版をお届けできるようにがんばります!
そして、聞き書きを通じてご縁のあった方達とのお付き合いを、これからも大切につなげていきたいなぁと思います。

 

(聞き書きチーム マ・ドーラ) 

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