南三陸町歌津・伊里前の三嶋神社は、2011年3月11日の震災による津波で神輿や祭具が流され、その年、4年に一度の秋の大祭の開催はかないませんでした。

あの日から1年、ご縁あって、静岡県の三島神社の氏子さんたちから神輿を譲り受け、お祭復活の第一歩を踏み出した伊里前の様子をお伝えします。(なお、アマチュアがスマートフォンで撮影しているため、映像にお見苦しい点がございます。予めお詫びします)

4年がかりで作られたという素晴らしい神輿、シラサギが舞うように美しい白装束、華やかな獅子(被りものの一部が虎?)舞、心躍るお囃子など、伊里前の伝統文化をぜひご覧ください。

※伊里前契約会より映像の掲載許可を得ております。

海辺でお清めの神事を行った神輿が、氏子のみなさん、神主さんを先頭に、神社への道を進みます 道の両側は未だ津波の爪痕を残す景色が広がります。

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いよいよ神輿があの急な石段を登り三島神社に奉納される時がやってきました 無事に登り切れるか石段の下から見守る人々とこころを一つにして 神輿が運ばれます

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三嶋さまの方から、鐘の音が響いてきます 鳥居の下を神輿がくぐるのに金の鳳凰のお飾りに当たらないようにみんなで声を掛け合います

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本殿に神輿をおさめます 神輿の頂上の鳳凰を外し、神輿本体も台座から外して慎重に運びます 見守る人々が本殿入り口に集まりました

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三嶋神社氏子の伊里前契約会のみなさんの中にも、聞き書きプロジェクトにご協力いただき、お話を聞かせていただいた方が何人もいらっしゃいます。

震災から1年を経た3月31日、静岡県裾野市の三島神社から御神輿の贈呈を受け、本殿奉納の神事が行われることになったと聞いたメモっこチームは、「いつもより1時間早く仙台に集合!!」という掛け声で気合十分。なんとその日は、「魚竜太鼓」というこれまた漁師の町・歌津を代表する素晴らしい芸能が披露されるというのです。

天気予報はあいにく雨模様。メモっこメンバーどもは、何年ぶりというてるてる坊主を作って必死に「この想いが雲をも吹き飛ばしますように~~!!」と祈ったのでございます。

ところが、金曜の夜都内を発車した仙台行きのバスが、午前3時ごろの東北自動車道の交通事故による通行止めにあい、目標の仙台到着時間から2時間も遅れてしまい、「ああ、これでは魚竜太鼓は聴けない・・」と涙しつつ、歌津に向かったのです。ところが、10時少し前に伊里前に到着すると、太鼓が高らかに響いているではありませんか!!最初からは無理だったけど、最後の方だけでも聴けてみんな胸がじーんとしていました。

そしてさらに、私たちが巻き込まれた東北道の通行止めは、静岡から運ばれてくる御神輿をも足止めにしていたらしく、御神輿の出発がその分遅れてしまったので、私たちも見せていただける幸運に恵まれたのです。メモっこは右に左に舞い踊る神輿を追って、子供のように駆け回っていました。

きっと地元の方の想いはメモっこごときの祈りパワーをはるかにしのぐ強さがあったのでしょう。「魚竜太鼓」「神輿奉納」とも風は少しありましたが、曇り空の下無事に終わり、終わった途端に大粒の雨がザァザァと降り出しました。まさに奇跡!!

三嶋さまの杉林を抜けて落ちてくる雨に濡れながら、この日を迎えた伊里前契約会会長の千葉さんは、まさに感無量といった表情。RQの広瀬さんも感慨深げに、本殿に収められていく神輿の後ろ姿を見つめて立ちつくしていらっしゃいました。

<聞き書きプロジェクトは独立サイトを立ち上げました。活動の詳細、活動ブログ、お問い合わせフォームなどは こちらにアクセスしてくださいね>

 

(聞き書きプロジェクト Dylan Sanders)

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