RQシンポジウムでは、シークレット・イベントとしてキーマカレーの夕食が用意されました。このカレーはRQの現地ボランティアに食事支援を行っている「ペイズリーキーマカレー支援会」さんからご提供いただいたもの。以下は、当日配布されたペイズリーキーマカレー支援会の香取薫代表からのメッセージです。

 

ボランティアセンターへのカレー支援の報告

本日の夕飯のキーマ(挽肉)カレーは、キッチンスタジオペイズリーより寄付させていただきました。

 

私たちは東京三鷹市にあるインド料理教室です。カレー関係の知人が仙台の若林区にボランティアに行き、帰ってから聞いた話の中に「ボランティアの人たちは避難所の食料に手を付けず菓子パンやカロリーメイトだけで働いていた(4月はじめの時点)」という言葉があり、ボランティアのための後方支援としてスタートしました。

 

4月18日より教室の定休日の月曜に有志の生徒が集まり、カレーを作り、宅配便で仙台に送ってきました。当初は避難所、被災者以外へ支援をするということへの遠慮もあり、試行錯誤のスタートでした。

 

若林区は週末はボランティアが多く、平日でも200人。こちらの規模は200食まで(鍋やガスコンロ数の都合)なので平日に食べていただきました。

 

寄付の種類は主に3通り、

● 材料や送料になる資金を寄付(現在の寄付金総額は約35万円)
● カレーベース(玉ねぎとトマトを1時間以上炒めて作る)を自宅で作り授業に来るときに持参
● 月曜に教室に来てカレーの仕込みと発送準備をする

 

この方法で6月6日まで7回カレーを送りました。

 

その後ボラセンが統合になり人数も増え行政の担当者も変わったことで支援が難しくなり一旦中断、一回は宮城県内の避難所に送りましたが年配の方がほとんどの場所で、辛さは控えたもののインド式のカレーは嗜好的に東北のお年寄りには向いていない印象でした。

 

新たな支援先をRQ広瀬代表に相談させて頂いた結果、先週6月20日にRQの登米・河北・唐桑にそれぞれ70食・50食・25食を試験的に送付いたしました。既に仕込み体制も資金もできているので今後は依頼がある状態が続く限りは毎週合計200食以内の支援が可能です。

 

この活動をまとめる為にはmixiを利用、「ペイズリーキーマカレー支援会」というコミュニティーを作り、カレーベースや仕込みボラの数も無駄が出ず尚且つ足りるように調整しています。会計報告もそこで行っております。

 

この活動を通じて一番感じている事は、ボランティアに行きたい、何かしたいけれどそれが難しい一般主婦たちの多さです。
自宅で作ったものを持ちよる、それをまとめて大量調理する・・・料理教室を主催し且つ飲食業認可も持つ私がそれを取りまとめしているわけですが、初めの計画では下準備は自分だけで行うつもりでした。
けれど第一回目のカレーの下準備の玉ねぎ炒めを作ったとき、正直言ってやはりたいへんでした。
そこで、「みんなに手伝ってもらおう」と単純に声をかけたのがよかったのだと感じます。
震災後、日本手芸普及協会という団体が被災地の子供たちに新学期用の手作りスクールバッグを贈ろうという運動をしました。目標は1000枚でした。ところが「自宅でできる支援」を探していた主婦の目に留まり広まり、結局は6万枚が集まったのです。
日本手芸普及協会

このことが「200食以内のカレー支援ならこのやり方で絶対に継続してできる」と思ったベースにあります。
無理なく支援を続けられる一番の理由は、まさにこの「分担方式」です。
「ボランティアの後方支援のそのまたボランティア」たちがやってくれていることにあるわけです。長くなるに違いない復興には2重3重4重の支援があってもよいと感じます。

 

また、問題点は

 

● カレーにはライスが必要だがそれは炊いて送る事ができない
● 到着後はその日にすぐに食べない限りは冷蔵庫の有無、またそのキャパを考慮する必要あり
● 宅配便が定時に着かない場所は上記理由で難しい(冬は逆に冷蔵庫は要らない)

 

などです。

 

また、今後の展望としては、弊社程度の規模(100から200食なら作れる)の支援参加は出来るという飲食業者はまだまだ全国にたくさんあり、支援先と結びつけることができればボラセンでの賄いはだいぶ楽になるのはないかと感じています。
そして支援させていただける側も嬉しいわけです。

 

ブログやmixiで公開することで玉ねぎ業者さんやスパイス業者さんからは材料の寄付も頂いており、カレーベースの作り方を公開することで教室の生徒さん以外からも炒めカレーベースをクール便で寄付いただいたりしています。軌道に乗れば、広がります。

 

ご意見などありましたら是非お寄せください。
本日はシンポジウムへの支援の機会をいただき感謝しております。

 

2011年6月30日
ペイズリーキーマカレー支援会代表、インド料理研究家 香取 薫

 

キッチンスタジオペイズリー
http://www.curry-spice.jp/
 

復興への後方支援、私たち流 / インド料理研究家 香取薫 日記
※いきさつです
 
キーマカレー支援、軌道に乗る / インド料理研究家 香取薫 日記
※RQへの支援前の様子
 
キーマカレー支援、急展開 / インド料理研究家 香取薫 日記
※この三回目のブログからがRQへの支援になります。

 

 

 

RQシンポジウムで挨拶する香取香さん
 

 

このエントリーをはてなブックマークに追加
Post to Google Buzz