明日から9月。あっという間に、震災から半年が過ぎようとしています。
 
着実に復興が進む一方で
ボランティア活動にも慣れがでてきそうな時期ですが、   
先日帰ったボランティアの女性が、過去のボランティアノートを読み、
初心にかえったと言っていました。
  
「目をはなさないでください。被災された方の心を一番に考え行動してください」。
 
これからも人の心を大切にしたサポートを続けるために、 
彼女が読んだボランティアノートのコメントを掲載します。

7月17日
(避難所に1週間泊まりこみ、炊き出しのお手伝いをした大学生のコメント)
  
◆月山神社で避難者の方々と寝泊まりし料理の手伝い等をしました。朝から夜まで一緒に生活し、他に役立てる事を自分たちで探しました。
 月山神社の百畳ほどの大広間に70人近い人が寝泊まりしています。当然、彼らの全ての人に家がありません。親類も亡くした人も多くいます。その避難所のまとめ役に近い役割を果たしていた人は、夫と母親を津波で亡くしたそうです。あるお母さんは、消防団だった息子を津波で亡くし、ある時ぽつりとそれを話してくれました。「親より先に、子どもが逝くなんて、親不孝はない」と、洗い物を見つめながら話してくれました。先日火葬したそうですが、そのお骨はまだ車にとってあって、お墓に納めていないそうです。
 僕らがお世話になった会長さんは、色々な商売をやってお金を稼いでいて、子供を4人育て上げ、さぁ老後を楽しく過そうとしていた時に、自分の自宅が流されました。これから雇用促進住宅に行くそうです。「自分は10年生きられるか分からない。復興を見る事ができるかなぁ」とおっしゃっていました。
 僕はまだ20歳で、自宅も無事、家族も無事です。これから一路仙台を目指せば今までと何ら変わらない日常が待ってます。僕は津波の被害に対して、「命があればいいじゃないか、建物はまた再建できるんだから」と、心のどこかで思っていた。でもこれは時間のある若者の価値観です。そういうおじいちゃん方の寂しそうな目を見て、そう思いました。
 僕が言える事、教訓としてここに残せるかもしれない事は、全ての避難所にいる全ての人に、これは避難所のおばちゃんの言葉ですが、「ドラマがある」という事です。深すぎる悲しみがあるという事です。ただただ、あの人達を思ってあげて下さい。あの人達がして欲しいと思う事を、一生懸命考えて行動して下さい。彼らから目をはなさないで下さい。愛してあげて下さい。そして力になってあげて下さい。
 彼らの心を一番大事にして、そして全身全霊で役にたって下さい。
 お願いします。
   
by タダ(大学生)
 
◆月山神社で一週間、避難所の方々と過させて頂きました。
陸前高田・長部地区の方々は、強いです。それぞれに悲しみを抱えていても、カラリとした明るさがあります。
 次に月山神社へ行く人は、ぜひ話をする時間を大切にして下さい。料理の準備、後片付けが終わるとフリーの時間があります。その時には、仕事だけをバタバタとするのではなく、お母さんに甘えてみたり、お父さんの話を聞いて欲しいと思います。
 RQの方々、長部の方々、本当にありがとうございました。
 
by 後藤 俊(宮城教育大学)

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