先週に引き続き、メモっこは、①聞き書きした内容すべてを盛り込んだ「自分史」の完成と、②そこから抜粋した地域の歴史や文化紹介記事の掲載許可のため、話し手の方を訪問させていただいています。

聞き書きをするにつれ、この地に住むということは、農業も、漁業も、自分の生活とは切り離せるものではなく、自給自足の伝統が息づいているということがわかります。
そのような暮らしは海が、山が、田畑が育むもの。そのようなお話を伺うことは、私たちにとっても、食べること、生きることって?という原点に立ち返るチャンスを与えてくれます。

きょう訪問させていただいたのは、大正生まれのおばあちゃまです。2回目の訪問で、今日は前回うか「自分史」を校正していただいたので、その確認に伺いました。また仮設住宅のお部屋に招き入れていただき、お話を伺うことができました。

今日はご本人もお嫁入りしてからお姑さんに教わって(こんなものが味噌になるのか!)とびっくりしたという、味噌の作り方も詳しく教えていただき、自給自足の根付くこの土地の文化・習慣に触れることができました。
(お味噌の作り方は別途ご紹介しますね・・・でもできるかな?)おばあちゃまは、語り口がとにかく、人をほのぼのとした気分にさせる明るさがあるのです。日本昔話をきいているような、ゆったりとした気持ちになります。
それでも、沖縄を旅行され、戦争中に足の悪い人は逃げられないので泣く泣く置いてきた話などをガイドさんからきかされて涙が出たという話などもお話になり、人生観の一端を垣間見た気がしました。

写真はおばあちゃま手作りの紙のドレスを着たお嬢さんです。あまりに可愛いのでみなさんに見ていただきたくて。

その後、小雨の振る中を別の方のところに、下書きのお渡しに伺いました。外で立ち話となったので、すぐにお暇する予定でしたが、思いがけず漁業のお話をし始められ、30分ほど楽しいマグロ漁の興奮の現場を伺うことができました。
世界の港港を巡ってきた。マルセイユ、リスボン・・・大漁がなんで嬉しいか、それは家にもう帰れるからだよ。船に乗せられる積荷の量は決まってるから、大漁でそんだけ取ってしまえば、あとは帰るだけさ。
船で一番えらいのは、船長じゃないよ。船頭だよ。魚がどこにいるかを見分けてみんなを連れてく人が、ピラミッドの頂点にいるんだよ。
元気な口調に、思わず私もその現場にいるかのような興奮した気持ちになりました。

みなさんにお会いするたびに、新しい扉が開かれ、この地域の伝統や文化・産業の世界の奥深さを知ることになります。

簡単なプロジェクトではありませんが、お話を伺うときのみなさんの楽しそうなお顔、ご自身が大切にするものへの真摯な姿勢、それらが私たちのエネルギーのすべてです。

(東京本部ボラ Dylan Sanders)

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