昨日と今日は魚竜館の片づけをしました。
  
魚竜館は歌津の人気スポットでした。1階部分には特産品の売店と食堂があり、特に新鮮な海の幸が安くて美味しく食べられる食堂(ウニやホタテなどが入った定食が500円とか!)は大人気だったそうです。2階部分には魚竜(海を泳ぐ恐竜)の化石が展示されていました。実は歌津は、世界最古の魚竜の化石が発掘された場所なのです。すごいでしょ。
 
そんな、食と文化を体験できるお得なスポットがこの魚竜館。

場所は海のすぐ脇にあり、写真からは想像もできないでしょうが、建物全体が津波に飲み込まれてしまっています。実際のところ、この場に行った私ですら想像もつきませんでした。現地に来てみても、津波は本当に現実離れしていて、逆にもっと想像がつかなくなってしまいます。魚竜館はこのように建物の形を維持していますが、周りの建物はほとんど跡形もなく崩れ去っていました。
 
 
午前9時ころに作業開始。
   
1階部分は砂や泥が深く積もっていて、昨日今日はひたすらこれを外へかき出しました。
  

外は漂着物の集積場になっていて、種類ごとにある程度分けられた状態の漂着物がたくさんの山を作っていました。

歌津は地震で1メートル近くも地盤が沈下してしまったらしく、地図データを直すための測量も隣で行われていました。

1階部分には砂や泥以外にもいろいろなものが流れ着いていました。そんな中でも外に出すのに苦労したのがこのストーブ!4人で持ち上げてもしんどいぐらいの重量級選手でした。

そこで考えたのがこの「ローリング・ストーブ作戦」(笑)
    
3人で後ろと左右を持って前にぐるりと回して運ぶ作業を、無駄に3人の役割(ロール)もローリングしながら行いました(笑)
  
そんなこんなで、単に黙々と作業をするだけでなく遊び心も忘れずに活動をして、午後3時には1階部分をほとんど綺麗にすることができました。

残すは2階部分のみですが、2階は大物の漂着物が多く、また大変な作業になりそうです。引き続きボランティアが必要ですので、もっと多くの方に歌津へ来ていただけると助かります。
  
最後に、
  
魚竜館の館長夫妻は、自宅が全壊してしまって今は仮設住宅に住まわれています。そして、魚竜館での営業で生計を立てていましたので、もう半年近く収入を得られない生活を強いられてしまっています。お話をお伺いしましたが、今後についてはどうしたらいいか全くわからないと話されていました。
  
歌津にはそういった方々がたくさんいらっしゃいます。
  
ボランティアは全ての問題を解決できるほどの力も無いし、資金もありません。しかし、綺麗になった1階部分を見て館長夫妻は、嬉しそうな表情で「また営業したいという気持ちになった」と話してくださいました。
  
ボランティアの力は、微力かもしれませんが無力ではありません。そして、まだまだやるべきことはたくさんあります。ぜひ、あなたの「小さな力」をお貸しください。
  
by 歌津ボラ 野犬

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