今日は夏に戻ったかのような陽気だったが、朝夕はさすがに寒い日でした。

歌津入り3日目は昨日に続いて、さえずりの谷で集会所の土台作りに汗を流した。

昨日に寸法取りした通りに杭を打つ作業をしたが、たった3人で36本の杭、しかも直径10cm以上もある太い丸太を人力で打ち込むわけだから、大変な労力と時間を要するのである。だから、作業が捗っているとはいえず全体からみれば4割というところで今日の作業は終了した。その合間に救援物質の移動も手伝ったから、腕が痺れっぱなしであった。

ハードな仕事だが、歌津の震災からの復興はこういうように血道な作業の積み重ねと弛まざる努力でなされていくのだという事を実感した日であった。

「さえずりの谷」というプロジェクトは被災民の子どもたちに遊び場を提供することで地域の復興を手伝うという形式のボランティアだという事だが(私の聞き間違いでなければと言う話)、それは震災直後の被災民と直接関わることをボランティアと考えている人たちの目には奇異に写るかもしれない。しかしながら、さえずりの谷という自然学校に似た環境で色々な経験をした子どもたちが将来的に地域社会に貢献する可能性を考えると、間接的であってもこれもまた地域復興に寄与するマクロ的視野のボランティアと言えなくもないと思う。二週間という短期ながらもそのプロジェクトのお手伝いをさせていただけることをうれしく思う。

因みに私は聴覚障害者です。日本財団からレンタルしたipadでプラスヴォイスが提供している「遠隔手話通訳サービス」のサポートを受けて、今回の災害ボランティアに参加させて頂いています。

とかく、障害者というものを世間は庇護する対象という見方をする人が少なくない。障害者自身もその見かたに甘えて「与えられて当然」という考えを持つ人が少なくない。そういう一方通行的な関係のなかで構築された社会がまともであるはすはないだろう。

障害者とはいえ、そのハンディを何らかの形で補う事が出来れば自分で出来ることはいくらでもあるはず。

私達聴覚障害者の場合「コミュニケーション」の問題さえ払拭できる態勢であれば、普通の人と遜色のない仕事が出来ることは、あなた方の近くにいる聴覚障害者を冷静に観察すればわかっていただけると思う。私の場合幸い「遠隔手話通訳サービス」があったからこそ、心置きなく災害ボランティアに参加できたわけだが、コミュニケーションがスムーズにできるツールがあれば参加したいという聴覚障害者の数は多いと思うので、私の実践を例にしてその方々にお声をかけて下さればありがたいと思う。

 

By川久保

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