RQ歌津センターのすぐお隣の佐藤工務店さんが引っ越しなさることになり、残された納屋をまるごと寄付していただきました。

現在のレンタルのRQコンテナ事務所は11月末で返却してしまうので、その後の事務所として使える小屋ができて大変助かります。「使ってくれる人がいなければ、ゴミになってしまうもの。それを活かすということは、まさに自分のポリシーそのもの。使ってもらえてうれしい。」と、逆に佐藤さんにも感謝されました。サッシはもともとは津波で流された三嶋神社法印さま(宮司さん)の社務所からいただいて、佐藤さんが納屋に使っていたもの。それが「復興の願いと祈りのある遊び場」であるさえずりの谷のために使われることを、移設作業後「めぐりあわせだなぁ」と感慨深げに振りかえっておられました。
 

ほかにも、佐藤さんからスレート瓦とトタンをいただき、さえずりの谷に五右衛門風呂の煙を利用した燻製窯を作りました。「タイヤは有料でも捨ててくれないか」と頼まれましたので、「子どもたちの遊び場でアスレチックやブランコにし、台風で被災した畔道の補修にも使わせていただきます」とお答えしました。

歌津の山村である樋の口では、十年以上使われてこなかった元公民館長さんの古い民家をボランティア複数名で使わせていただけることになりました。現在借りている石泉活性化センターを11月末に出た後、こちらの古民家にボランティア宿泊を受け入れられるよう、整備中です。お隣の本家には、電化以前の古い農具(木鍬、樽、馬にひかせる農具、はた織り機、椿油しぼり機、カイコ棚に置く竹網、土塀の竹骨組みなど)が、まさに捨てられようと積み上げられてありました。「里山博物館」的なものをさえずりの谷につくり、来春には田んぼで実際に使ってみたいという野望も生まれました。

 

「津波で人の命だけでなく、モノの命がたくさん失われた」とRQ代表広瀬さんが以前言っておられました。現代化によって失われた古いよいものを津波被災を期に見直し、自然とともに生きるライフスタイルのなかでモノの命を活かし直し、「電気がなくても人の力でこれだけのことができる」という人間の力と自信を子どもたちに取り戻してほしい。それが「歌津ヤマ学校」としてやっていこうとしているひとつのことです。

 

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